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日清戦争の宣戦の詔勅で、日本は朝鮮の内政改革推進を公約しました。日清戦争期の朝鮮はどのような状況にあったのか、また朝鮮の内政改革は、具体的にどういう内容がどこまで行われたのかについての、参考図書・資料です。
朴宗根 『日清戦争と朝鮮』
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本書は、「日清戦争下の朝鮮」を主題とし、1894年4月の第一次農民戦争(東学乱)から96年2月の露館播遷事件までを扱っています。 日本の研究書ではあまり扱われていない、あるいは見落とされている点、例えば、開戦後の日本の対朝鮮政策と日本の利権追求や、第二次農民戦争と呼ばれる日清戦争下の反日蜂起、閔妃殺害・断髪令以後の反日義兵運動などが多く取り上げられている点で、本書は、日清戦争の研究者にとっては必読書の1冊であるように思われます。 閔妃殺害事件についての記述も詳しく、本書は、結論として三浦公使単独犯行説をとっています。 なお、著者には、「閔氏政権の崩壊過程−1894年の日・清両軍の出兵と関連して」(朝鮮史研究会論文集 第33集 1995 所収)などの論文もあります。 |
本書は、本ウェブサイト中、下記のページで引用等を行っています。
本書の構成は下記となっています。
第1章 甲午更張をめぐる日本の対朝鮮政策
第2章 日清戦争中の日本の朝鮮保護国化画策と甲午・乙未更張
第3章 甲午更張以前の兪吉濬
第4章 軍国機務処の議案の分析
第5章 甲午開化派官僚の執権の経緯、背景および改革構想
朝鮮の内政改革は、日本の宣戦詔勅の宣言に従って、日本が主導して行ったものであるにかかわらず、その具体的な詳細の内容となると、日本の研究書にはあまり現れていないように思われますが、本書ではそこに焦点があてられています。
本書の巻末には、1895年3月30日の朝日借款条約や、井上馨が作らせた朝鮮で最初の近代的な国家予算である、1895年の予算書(英文)も、史料として掲載されています。特にこの予算書からは、当時の朝鮮政府の財政状況が具体的に数字で理解できます。
朝鮮での内政改革の具体的な内容を理解するためには、本書は、価値のきわめて高い必読書と言えるように思います。
本書は、本ウェブサイト中、「戦中戦後の朝鮮−朝鮮の内政改革」、および「同−三国干渉後」のページで、引用等を行っています。
本書には、井上馨による朝鮮内政改革に関する記述もありますので、ここに挙げておきます。
本書自体は、日清戦争から日韓併合までの時期の日韓関係に関する研究書であり、その課題としては、
第一に、如何にして保護化、併合に帰着したのか、日本の政治指導者たちの抱いていた選択肢の競合の視角から、
第二に、朝鮮の政治指導者たちが推進した独立維持のための内外政策、何ゆえ挫折したのか、選択肢および競合関係から、
第三、東アジア国際関係、欧米列強間に存在したメカニズムの変化、何ゆえ如何にして起こったのか
の3つの視点から論じられています。
本書は、本ウェブサイト中、「戦中戦後の朝鮮−朝鮮の内政改革」のページで引用等を行っています。
次は、朝鮮の内政改革を主導した朝鮮公使、井上馨に関するものです