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日清戦争での日本陸軍が行った作戦にカイゼンの余地があったかどうかを考えるには、他の戦略思想と比べてみる必要があり、このウェブ・サイトでは、日本史上でその効率の良さが実証されていた、天下統一に至るまでの豊臣秀吉の戦略思想との対比を行いました。以下は、そのために参考にした図書です。
小和田哲男 『豊臣秀吉』
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小和田哲男の上記2冊の著書のうち、『豊臣秀吉』は、史料で裏付けのある範囲での豊臣秀吉像を明らかにするものです。 多くの物語が創作されてしまった秀吉について、「歴史研究の対象」として、「確かな史料をもとにして、秀吉の一生を追跡調査することを目的」としています。どこまでが史実で、どこから創作か、創作ならいつごろ誰が創作したのか、まで追求されています。 後世に著作された『太閤記』ものが、いかに虚構に満ちたものであったかが、よく分かります。 『秀吉のすべてがわかる本』も、秀吉の全生涯を整理した著作で、内容は『豊臣秀吉』とかなり重複しています。書き方は、『…わかる本』の方がより通俗的で、読みやすくなっています。 |
『豊臣秀吉』は、本ウェブサイト中、「戦争前の日清朝3国の状況−朝鮮の状況@ 秀吉の朝鮮侵攻」のページで引用等を行っています。
『秀吉のすべてがわかる本』は、「日清戦争の経過−総括 戦費と戦死者」のページで引用等を行っています。
本書は、吉川弘文館の「戦争の日本史」シリーズの1冊で、天下統一にいたるまでの秀吉の「合戦そのものを中心に論じたもの」です。
秀吉は、何と言っても、それまで長きにわたり群雄割拠と領地の取り合いを続けてきた日本を統一しました。他の人では出来なかったことをやり遂げた人物てあるだけに、その軍事思想、戦い方については、やはり他の人よりも優れた点がいろいろあった、といって良いように思います。
秀吉の戦い方の中には、時代が16世紀であったから、あるいは場所が日本国内であったから、有効であった、という部分もありましたが、19世紀の対外戦争であっても、大いに参考に出来る部分が少なくなかったように思います。
明治の日本軍は、秀吉の天下統一後の朝鮮侵攻という悪い部分だけを、軍事的には失敗例であるのにかかわらず反省・批判せずに模倣し、秀吉が天下統一に至るまでの国内戦争で発揮した優れた戦術・戦略は、成功例であったのにかかわらず何も参考にしなかったように思われます。その正反対のことをしていれば、昭和前期の大失敗は生まれなかったのではないか、という気がします。
本書は、本ウェブサイト中、下記のページで引用等を行っています。
次は、同じ豊臣秀吉についてでも、失敗例となってしまった、朝鮮侵攻についての参考図書・資料についてです。