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清国が巻きこまれ、イギリスまたは英仏連合軍に敗れた、そして東アジアへの帝国主義の到来を告げた、アヘン戦争とアロー戦争に関する参考図書です。
陳舜臣 『実録アヘン戦争』
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乾隆帝までの清朝の黄金時代から説き起こし、その後の清朝社会の変化とアヘン密輸量の増大、広州での対外貿易システム、清朝内でのアヘン禁止方策論争と林則徐の欽差大臣への任命、林則徐によるアヘンの没収と処分、英清の戦争の開始、林則徐罷免後の英清間交渉など、アヘン戦争に至るまでとアヘン戦争自体の経緯が、非常に読みやすく記述されています。 特に中国側の資料が活用されていて、清朝内部の論争など、中国側の動きは詳細です。 他方、おそらくは新書の紙数の制約からでしょうか、英清間の戦闘の過程については、あまり詳しくない、という印象です。 アヘン戦争を理解するのに最適の1冊であることは、間違いありません。 本書は、本ウェブサイト中、「帝国主義の時代−アヘン戦争とアロー戦争」のページで引用等を行いました。 |
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本書は、「イギリスの対支貿易の起源」から説き起こし、アヘン戦争の展開、そしてアヘン戦争後の「南京条約の結果及び効果」までを、全22章にわたって、詳しく記述しています。 ただし、著者はきわめつけの悪文家であり、読むのに非常に骨が折れます。一つの文章がやたらと長く、かつ英語風にいえば、その長い一文中に関係代名詞が二重・三重に使われていて、どれが全体の主語で、最終的な述語は何かが、一読した程度ではさっぱりわからないのが特徴です。 また、著作された時代を反映して、正邪論によるイギリス批判を繰り返し何度も行っている点も、本書の特徴です。 しかし、アヘン戦争そのものについての詳しさとページ数では、おそらく本書が一番であろうと思われます。 |
本書も、本ウェブサイト中、「帝国主義の時代−アヘン戦争とアロー戦争」のページで引用等を行いました。
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本書は、上掲の『アヘン戦争と香港』の後を受けて、「南京条約後、支那諸開港場における紛擾」から始まり、アロー戦争の展開、そしてアロー戦後の「インド西北隅坎巨提(カンジュート)をめぐる支那イギリス交渉」までを、全23章にわたって詳しく記述しています。 もちろん、著者の悪文は、上掲書と何等変わるところはなく、本書も読むのも非常に骨が折れます。また、正邪論によるイギリス批判の繰り返しも、変わりません。 しかし、アロー戦争そのものについては、詳述している本を筆者は他に知らず、本書を頼りにせざるを得ませんでした。 本書も、本ウェブサイト中、「帝国主義の時代−アヘン戦争とアロー戦争」のページで引用等を行いました。 |
次は、日清戦争の対手国となった清国に関し、その外交政策の中心人物となった李鴻章と、清国の対日・対朝鮮政策に関する参考図書について、です。