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以下では、日清戦争の社会史的側面の研究や、日清戦争に関わる個別各論の理解に参考になるものを挙げています。
佐谷眞木人 『日清戦争 − 「国民」の誕生』
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本書は、日清戦争が日本国内でどのように受け止められていたか、という観点に集中した研究書です。 以下は、本書の「はじめに」からの抜粋です。 日本以外の東アジア諸国においては、「前近代を近代を截然と分かつ大きな歴史の断層」として認識されている日清戦争について、「戦争に行かなかったごくふつうの日本人が、日清戦争をどのように体験したかという興味のもとに書いたもの。」 「日清戦争当時の日本社会は、明らかに熱狂的な興奮のなかにあって異常だった」 「なぜ、このとき、それほど戦争に熱狂したのだろうか。そしてその熱狂に、メディアはどのように介在したのであろうか」 本書は、本ウェブサイト中、「戦争前の日清朝3国の状況−日本の状況A 対外硬派」のページで引用等を行っています。 |
日清開戦100年の1994年に出版された、日清戦争の社会史的側面での論文集です。
以下の6編の論文が収録されています。
このウェブ・サイトでの引用は、籠谷論文からだけですが、他の論文も、日清戦争を理解するのに役立ちました。読む価値があると思います。
本書中の籠谷論文は、本ウェブサイト中、「日清戦争の経過−終盤戦@ 澎湖島」、および「同−総括 戦費と戦死者」のページで、引用等を行っています。
社会史とは言えませんが、関連するものとして挙げておきます。
本書は、1822(文政5)年以来の、日本におけるコレラの発生・対策・防疫・検疫・その他の歴史を整理した、大部の研究書です。日清戦争当時、戦病死者が多かった状況を理解するのに役立ちます。
西南戦争から日清戦争にかけての時期の日本では、数万人以上から十数万人が罹病し、その大多数が死亡してしまう大流行が、数年に1度の頻度で繰り返し発生しており、対策は非常に重大な社会的関心事であったようです。
日清戦争時の対策についても、詳述されています。
本書も、本ウェブサイト中、「日清戦争の経過−終盤戦@ 澎湖島」、および「同−総括 戦費と戦死者」のページで、引用等を行っています。
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本書も、日清戦争の社会史そのものを語るものではありません。 本書自体は、明治初年の創設から、昭和前期の敗戦後の廃止までの、華族制度の歴史と、それにまつわるさまざまなエピソードを書いています。 日清戦争の当時、華族制度が存在していたことは、その当時の日本の政・軍の指導者にとって、何がしかの影響を与えていた可能性がある、という観点から、本書は参考にできるように思います。 日本が対外戦争を行って戦勝を得ることに個人としても意欲を持つ方向で、刺激となっていた可能性を、否定できないように思います。その意味で、本書を、ここに挙げています。 巻末に、「華族一覧」というリストが付されています。全華族について、爵位授与の日付、姓名、爵位、出身と功績などがまとめられています。華族制度があった時代を理解するためには、なかなか役に立つ資料であるように思います。 |
本書は、本ウェブサイト中、「日清戦争の経過−総括 戦費と戦死者」、および「戦争の結果−戦争ビジネスモデルの成立」のページで、引用等を行っています。
次は、日本国内の政治・経済の状況についての参考図書です。