|
|
|
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
日清戦争の総合的研究として、論文集としてレベルの高いもの1冊と、代表的な史料1冊について、です。 東アジア近代史学会編 『日清戦争と東アジア世界の変容』 上・下
|
![]() |
日清戦争の開戦から講和まで、外務大臣の職にあった陸奥宗光による著作です。1894(明治27)年4、5月の東学乱から、95(明治28)年5月8日の講和条約批准までの「外交政略の概要を叙するを目的」としています。 確かに重要史料ではあるものの、政治家の回顧録がどこまで信用できるかは、一般的に言って、常に問題であろうと思います。 陸奥についても、校注者の中塚明は巻末の解説で、「今日、『陸奥宗光関係文書』をはじめ、明らかになった外交関係記録などを見れば、陸奥が決してつつみかくさずにすべてを語っているわけではない」と書いています。 朝鮮政策や三国干渉での失敗については、そもそも陸奥自身に原因があったわけですから、本来は適切な反省の弁があるべきであったように思います。陸奥としては自分のメンツを守ろうとしてしまったのでしょう。結果として、後のカイゼンが生み出せませんでした。 |
本書からは、本ウェブサイト中下記のページで、引用等を行っています。
次は、日本人以外の研究者による総合的研究です。