|
|
|
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
時代背景がわかる記録日清戦争の時代背景がわかる記録には、当時の新聞記事や風刺漫画、同時代に書かれた従軍記、少し後の時代に当時を思い出して書かれた回想記、などがあります。以下はそうした資料です。 橋川文三編 現代日本記録全集6 『日清・日露の戦役』
|
![]() |
当時の時代を語る著作からの抜粋集です。 日清戦争については、下記が収録されています。抜粋が手軽に読めるのがメリットです。
特に、生方敏郎の文章は、日清戦争期の一般民衆の考え方や、当時の日本の近代化進展状況の実情を知る点で、大変に役に立つ証言になっていると思います。 もちろん、生方敏郎や徳冨蘇峰については、抜粋集に頼らず、その著作そのものを手に入れることも容易です。 |
本書収録作品のうち、生方敏郎 『明治大正見聞史』については、本ウェブサイト中、「戦争前の日清朝の状況−日本の状況A 対外硬派」のページで、その内容の一部に触れています。
![]() |
当時発行された新聞記事を集めたものです。慶応4年から明治45年までを全9巻に分け、そのうち第5巻が、「日清戦争・閔妃暗殺・兇悪殺人の時代」としてまとめられています。 この巻は、主に明治25〜29年の期間を扱っていますが、この期間以外の記事も少なくありません。記事の並べ方は日付順ではなく、しかし、テーマごとにシステマティックに分類・整理されているわけでもありません。 記事そのものは、現代表記・句読点追加などが行われていますので、読みやすさで大きなメリットがあります。 書名通り、日清戦争や閔妃殺害に関する記事が多数収録されていますが、いわゆる「三面記事」も少なからず収録されていて、この時代に起こった出来事についても、いろいろ発見できます。 例えば、日清開戦の3か月前に奈良県吉野で起こった7人殺しの記事とか、開戦直後に東京に来ていたアメリカの奇術一座の記事などもあり、読み物としても楽しめるものです。 |
本書も、本ウェブサイト中、「戦争前の日清朝の状況−日本の状況A 対外硬派」のページで、その内容の一部に触れています。
![]() |
清水勲には、ジョルジュ・ビゴーを紹介する著作が多数あります。この『ビゴーが見た明治ニッポン』は、その中でベストだというわけではなく、筆者がたまたまこれを読んだ、というだけです。同著者には、日清戦争の時代を理解するのに、もっと適切な著作があるかもしれませんが、本書も役立ちます。 ビゴーはフランス人で、1882年21歳で来日、日清戦争開戦の年1894年には日本人女性と結婚、日清戦争には外国紙の特派通信員として従軍、1899年に離婚して帰国しています。この間に日本と日本人を描いた多数のスケッチを描き、また時局風刺雑誌も出版しています。(本書の年表による) まだ写真が活用され出す前の時代ですから、ビゴーのスケッチは、視覚的に日清戦争前後の時期の日本、とりわけ日本人の生活ぶりを理解できるものとして、非常に貴重だと思います。 |
![]() |
もうひとつ、視覚的な資料です。こちらは、日清戦争の前後の期間(帝国議会開設〜日清戦争〜隈板内閣まで)の、政治風刺の漫画集です。ビゴーを中心に、田口米作や小林清親などの作品が集められ、解説が付されています。 当時の人が、諷刺の対象として何を選び、どう風刺したのかを知ることは、その時代の理解を一つ進めることだと思います。 ただし、当時の政治状況の詳細まで承知していない現代の我々が、当時の政治漫画の絵だけを見て、その言わんとするところを理解することはなかなか困難です。 やはり本書のように、ひとつひとつの漫画に解説が付けられていると、たいへんに助かります。 |
本書も、本ウェブサイト中、「戦争前の日清朝の状況−日本の状況A 対外硬派」のページで、その内容の一部を引用しています。
次は、日清戦争についての総合的な研究書についてです。