日清戦争で戦場となった地域
日清戦争で
戦場となった地域
(黄は陸戦、赤は海戦)
 
 
カイゼン視点から見る
日清戦争
The Sino-Japanese War of 1894-95 from Kaizen Aspect

日清戦争の本・資料 − 帝国主義と植民地化

レーニン 『帝国主義論』
松本信広 『ベトナム民族小史』
山口直彦 『新版エジプト近現代史』

上 日本陸軍の旅順西方砲撃 下 日本海軍の速射砲砲撃
上 日本陸軍の
旅順西方砲撃
下 日本海軍の速射砲砲撃
(日清戦争写真帳より)
 
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カイゼン視点から見る 第一次世界大戦

このウェブ・サイトは、「帝国主義の時代」から記述を始めました。以下は、日清戦争が発生した19世紀後半の帝国主義と植民地化の状況に関する参考図書です。

ベトナムとエジプトに関するものもここに挙げます。アヘン戦争とアロー戦争に関するものは次のページに回しました。


レーニン 『帝国主義論』
初版 1917 (大月書店国民文庫 改訳版 1961)

余りにも有名な(少なくとも書名については)、著作です。出版されたのは1917年、すなわち第一次世界大戦中であり、日清戦争から20年以上経過した時点です。その時点に至るまでの、列強の経済成長・軍備拡張・植民地化の拡大の状況を前提に、帝国主義が論じられています。

このウェブ・サイトでは、単に、本書中に引用されている資料を使って、当時の植民地化の進行状況を確認するという目的のためだけに、活用しました。帝国主義の時代」のページで使っています。


松本信広 『ベトナム民族小史』
岩波新書 1969

松本信弘 ベトナム民族小史 表紙写真

ベトナム戦争では、1973年に米軍がベトナムから撤退し、また1975年にサイゴンが陥落し、さらに翌年には南北ベトナムが統一されて完全終結します。

本書は、そのベトナム戦争終結前に出版された本ですので、現代史については役立ちません。

しかし、19世紀後半に、ベトナムがフランスに植民地化されていく過程については、内容に問題はなかろうと考えて、本書を活用しました。

今は、もっと良い本があるのかもしれません。

本書は、本ウェブサイト中、「帝国主義の時代−フランスによるベトナムの植民地化」のページで、引用等を行っています。


口直彦 『新版 エジプト近現代史−ムハンマド・アリー朝成立からムバーラク政権崩壊まで』
明石書店 初版 2006、新版 2011

エジプトについては、本書を参考にしました。本ウェブサイトの「帝国主義の時代−イギリスによるエジプトの保護国化」のページで、引用等を行っています。

エジプト近代史の出発点は、エジプトがオスマン帝国からほぼ実質的に独立した王朝となるとことから始まるようです。それに続いて、西欧との距離も近く影響も受けやすいエジプトは、日本より半世紀も早い時点から近代化に取り組みはじめます。ところが、スエズ運河の建設から財政破綻して、イギリスの実質的保護国となっていきます。

このエジプト保護国化の過程は、現代の我々はあまり知識を持っていない事項ですが、同時代人であった明治政府の指導者たちには、よく理解されていたようです。

19世紀後半の日本の指導者たちは、日本が列強によって植民地化あるいは半植民地化されるリスクを、実感していたものと思われます。彼らがそれを、単に理論的なリスクではなく現実的なリスクとして感じていた原因は、エジプトやベトナムという実例が、同時代に現に存在していたためであろうと思われます。

エジプトやベトナムは、こうした観点から、もっと研究されてもよいように思います。


次は、清国が巻きこまれ、敗れた、そして東アジアへの帝国主義の到来を明らかにした、アヘン戦争とアロー戦争に関する参考図書です。


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