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軍事史関係の参考図書のうち、歴代の陸海軍大将、軍事戦略思想史などについてです。
半藤一利・横山恵一・秦郁彦・原剛 『歴代陸軍大将全覧』
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日本陸軍の基礎を作った大村益次郎と、最初の陸軍大将である西郷隆盛以来の、歴代の陸軍大将の全員、その一人一人の人物や業績について、半藤一利らの4人が論評し合う、という内容の本です。 戦史で名前が出てくる軍人は、一生を通してみるとどういう経歴であったのか、どういう人物であったのか、がよく分かります。 それぞれの巻末に、各陸軍大将の経歴表が掲載されています。誰が何篇に出てくるかは、大将に任官された時期によります。 日清戦争で活躍した軍人は、将官は明治のうちに、士官は大正のうちに、陸軍大将になっていますので、日清戦争に関してだけなら、明治篇・大正篇だけを読めば済みます。 昭和篇まで読み通すと、各時期で、軍人の傾向が少しずつ変化していったのが、何となく分かったような気になります。 |
本書は、本ウェブサイトの下記のページで、引用等を行っています。
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上掲書の海軍版です。 日本海軍の基礎を作った勝海舟と、最初の海軍大将である西郷従道以来の、歴代の海軍大将の全員、その一人一人の人物や業績について、半藤一利らの4人が論評し合う、という内容の本です。 論評する4人のメンバーのうちの1人が、陸軍版から入れ替わっています。 全部で4冊の陸軍版と違い、海軍版は1冊にまとめられています。そのため、陸軍版より本が多少厚くはなっています。 しかし、結果的に、一人一人に対する論評の量が、陸軍版よりかなり減らされています。その点は、誠に残念です。 本書は、本ウェブサイト中、「日清戦争の経過−終盤戦B 台湾征服戦」のページで引用等を行っています。 |
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著者は、昭和の敗戦の年の陸士卒、その後陸上自衛隊で防衛研究所戦史部所員でもあった軍事史研究家です。 日本陸軍の用兵思想あるいは戦略・戦術思想として特徴的なことは、「攻撃・攻勢主義」「火力軽視・白兵突撃主義」「精神主義」などにありましたが、とりわけ昭和前期の日本陸軍では、攻勢・攻撃以外全く考えられない状態に硬直し、最終的には「大日本帝国」を攻勢的政策のうちに崩壊させた、との問題意識から、その根源の追求を行ったのが本書です。 著者は、日本陸軍創設以来の、『歩兵操典』をはじめとする典範令や陸軍部内の兵学に関する文書を一つ一つ検討しています。 明治初年にフランス式の翻訳で始まった陸軍の用兵思想は、その後ドイツ式に切り換えられたこと、当初は攻勢・守勢が冷静至当に論じられていたものが、だんだん攻勢に強調を置くように変わっていったようです。 |
最大の変化は日露戦後で、ドイツ歩兵操典の翻訳から脱却し、わが国独自の『歩兵操典』が作られ、その際に、攻撃精神を基礎とし、白兵主義が採用されたこと、また一旦占有せる地区は尺土といえども、再びこれを敵に委すべからずなどという規定も作られたこと、などが論証されています。
本書は、本ウェブサイト中の下記のページで、引用等を行っています。
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日本陸軍の戦い方が妥当であったかどうか検討するには、孫子を読んでみるのも、重要作業の一つと思われます。特に昭和前期の陸軍は、孫子を読んではいなかったことが、よくわかります。 孫子については多くの書があるなかで、たまたま手にとっただけの本ですから、他にもっとよい本があるかもしれません。本書は、前漢時代のテキストに基づくもので、もともと『中国の古典 孫子』として1986年に出版されたものが、97年に学術文庫化されています。 孫子の各段単位で、最初に現代語訳、次に漢文の書き下し文、それから元の漢文と語句注釈、最後に解説、という順序で、全13篇が訳されています。 巻末には、『孫子』がいかに成立したかを述べ、また近代の西欧兵学にはどのような影響を与えてきたかも触れている解説が付されています。 |
本書は、本ウェブサイト中、「日清戦争の経過−中盤戦A-2 旅順虐殺事件」のページで、引用等を行っています。
次は、軍事史・軍事戦略に関する参考図書のうち、海外の著作についてです。